ガンダムフィギュアを
CG風に仕上げる!3日目 

~彩度の調整~

はじめに

3日目!

2日目までで、撮影した写真の明るさを補正して、レイヤーの描画モードという機能で影を強調。立体感を出すところまでやったね。

うん

今回は、よりリアリティを出すために、彩度の調整を行うぞ。

「さいど」ってなに?

うん、まずはそこから説明していこうか。

彩度とは…

ずばり「色の鮮やかさ」のことだ。
以下の例を見て。

彩度が高い

あ、ぼくのダンプカー。

子供のおもちゃや、アメリカンなおかし類は、とっても鮮やかな色をしているよね。
この状態を「彩度が高い」という言い方をするんだ。

彩度が高い=鮮やか

彩度が高い画像は、ポップな印象になって、楽しげな雰囲気を作り出すんだ。
一方で、「リアリティ」という言葉とは相対するイメージになってしまい、デジラマの素材にこれを利用すると「おもちゃっぽい」イメージになっちゃうんだよ。

ふーん

逆にこちらの画像は…

彩度が低い

色が全体的にくすんでいるのがわかる?

うん

この状態は「彩度が低い」という言い方をするんだ。
少しリアルな感じがしない?

うん、する。

そう、物にもよるけれど、素材の色の彩度が高いと「おもちゃっぽいイメージ」に、そして彩度が低いと「リアリティ高いイメージ」になるわけだ。
撮影した素材自体がもともと持っている色の彩度をPhotoshopで下げてあげるだけで、画像には、それなりの「リアリティ」を持たせることができるんだね。

どうやればいいの?

それほど難しい作業じゃないよ。
とりあえずやってみよう。

彩度の調整方法

彩度の調整には「色調補正」パネルを利用するんだ。
「レイヤー」メニューから「新規調整レイヤー」→「色相・彩度」をたどってクリック。

画面が出てきた。

「新規レイヤー」ダイアログだな。特に変更の必要はないから、そのまま「OK」をクリックしよう。

新規レイヤーダイアログ

「色調補正」パネルが開くぞ。
色相・彩度

パネル内には「色相」「彩度」「明度」の3つのスライダが表示されている。
この中の「彩度」が、まさに彩度を調整するためのスライダとなるんだ。
彩度スライダ

さぁ、この「彩度」スライダを動かしてみよう。
スライダを中央から左に動かすことで、彩度は低く、そして右側に動かすことで彩度は高くなっていくぞ。

よーし、やるぞー

画像の様子を見ながら、程よいところで手を止めよう。

できた!これだけでいいの?

そう、これだけ。
めちゃくちゃカンタンでしょ?

うん!すごくカンタンだった!

でも、その効果たるや、一目瞭然!

彩度の調整前後
※クリックで拡大

色調補正を行うと、レイヤーパネルに、新しくレイヤーが追加される。
これが、色相・彩度の調整レイヤーだ。
レイヤーが追加された

先ほどの行った調整を手直ししたい場合は、レイヤーのこの部分をダブルクリックするんだ。
再調整を行う場合
色調補正パネルが開き、さっきの続きから調整ができるぞ。

調整レイヤーの目のアイコンをクリックして、はずすと、調整前の状態が確認できる。
レイヤーの表示・非表示

目のアイコンをつけたりはずしたりして、効果の前と後が確認できるね。

注意点

彩度を下げる作業はカンタンな作業なんだけど、ひとつだけ注意点があるんだ。

なーに?

「レイヤー」パネルに作成された調整レイヤーは、調整レイヤー自身よりも下にあるレイヤーにその効果がかかるため、彩度を調整したい画像が含まれているレイヤーよりも上に配置をしなければいけないんだ。
今回の場合は一番上だね。

うん、わかった

このレイヤーの位置に関しては、後々複雑な合成を行うようになると、もうちょっといろいろルールが出てくるんだけど、今のところは、ぜーんぜんそんなこと考えなくてもOKだから、とりあえず一番上に!

はーい

カラー系統ごとの彩度調整

ここまで説明した方法では、調整レイヤーの下にある画像には、全体的に均一に彩度の調整が行われるんだ。

赤も青も黄色もぜーんぶ、同じくらいくすむってことだね。

そう。まぁ、これはこれで便利というか手軽なんだけど、実際に作業を行っていると、「赤だけもうちょっと彩度を下げたいんだよなぁ」とか「黄色は、もっと鮮やかでもいいんだよねぇ」なんて状況が発生するんだ。

ふんふん。

そこでいじりたいのがここ
ドロップダウン

色相・彩度の色調補正パネルには、「マスター」と書かれているドロップダウンメニューがあるんだ。
ここをクリックすると、中から以下のような選択肢が出てくる。
 レッド系
 イエロー系
 グリーン系
 シアン系
 ブルー系
 マゼンタ系
これが、「何色の彩度を調整するのか?」という指定なんだ。

んでは、「レッド系」を選んでから、彩度を調整してみよう。

レッド系のみ調整
※クリックで拡大

どう?
見事に写真の赤色の部分だけが彩度調整されたでしょ?

ほんとだー、これすごい

これを上手に切り替えながら、彩度調整を行うことで、より自分のイメージに近い彩度調整を行うことができるってことだね。

マスターと各色調整
※クリックで拡大

マスターで補正をかけると、黄色がくすみすぎちゃったから、イエロー系の彩度は軽く落とすだけにしてみたよ。

うん、いい感じだ。
ちなみに、白や黒やグレーには、彩度の調整はできないんだ。

どうして?

これらの色は「無彩色」と呼ばれる色で、彩度を持ち合わせていないんだな。
そのため、彩度を上げても下げても画像自体への変化が起きないってわけだ。

へぇ

今回の機能は、色が鮮やかな素材ほど、この効果が実感できると思うよ。
ぜひぜひおもちゃっぽい素材で試してほしいな。

この機能はカンタンで楽しいね!

さぁ、3日目はここまでだな。

3日目終了時点の状態

今回は、本当にあっさり終わったけど、効果は抜群。

うん

「もう、ここで完成でいいやっ」って気分になってくるよね(笑
それはそれでOK!

え??

いやー、このサイトを立ち上げるときに、一番紹介したかったのが、この機能なんだな。
なので、これをアップした今、父ちゃん自身も「もう、これで(終了で)いいかな」って…

ちょ、ちょ、ちょっとまってよ!もっといっぱいおしえてよ!

ははは、そうだな。もうちょっとがんばろうか。

ほっ

次回の4日目は、光の演出「ツインアイ」を光らせるぞ!。
乞うご期待!

今日の内容はどうでしたか?「おもしろい!」「役に立った!」「やってみたい!」と思っていただけたら、ぜひイイネ!やシェアしてください。僕たちのやる気がぐんぐんアップしちゃいます!
このエントリーをはてなブックマークに追加