ポドリアルスペース!
1日目~撮影~

今回のレッスンは4日間を目標に作成します。

  1. 1日目 ~撮影~
  2. 2日目 ~ウイングマンの切り抜きと背景作成~
  3. 3日目 ~関節部の処理~
  4. 4日目 ~色味とシャドウの調整~

はじめに

あく!

れつ!

ういんぐまん!

お、ロン、何やってんの?

ウイングマンごっこ!

ほぇ?なんでウイングマン知ってんの?

とうちゃんのお部屋にあったマンガみたのー

ほぅ、なるほどなぁ。で、ウイングマンごっこをしていたわけだ。

うん、ウイングマンは翼があってカッコイイね

そうだろう、そうだろう、うんうん。

ねぇ、とうちゃん

ん?

ウイングマンってたたかうときに、お空と地面がさかさまになるよね?

ポドリアルスペース
©桂正和

おぉ、ポドリアルスペースだな。毎回ってわけじゃないけど、人に見られるのを避けたいときなんかにポドリアルスペースをつくりだすね。

あれさ、デジラマでできないかなぁ。

お、面白そうだね、やってみようか。

うん!

撮影

さて、写真撮影をするわけだが…

うん

気を付けたいのが、適当に町の風景を撮ればいいってもんでもないんだよな

どういうこと?

たとえば、アニメに出てくるポドリアルスペースを見てみようか。

うん、DVD持ってくる

ポドリアルスペースは、天地をさかさまにした世界なわけだけれども、例えば下の画像だと、戦っているとき頭上に見える地面まで、そこそこ距離があるように見えるよな?

頭上の地面までは結構距離がある

うん、天井ぎりぎりで戦ってるわけじゃないね。

この頭上の地面までの距離は、撮影した時の地面とカメラの距離と一緒なわけだから…

地面に立って撮影した写真

あ、そうか!
地面に立って撮影をした写真だと、逆さまにしたときにすぐ頭の上が地面になっちゃうんだ。

天井がすぐ頭上に来てしまう

そういうこと。

じゃあ、どうすればいいの?

そうだなぁ、地面から離れたところで撮影ができるといいんだけど、例えば展望台とか、どこかのビルとか…

あ、そうだ、イ●ンの駐車場は!?

お、いいね。
あそこなら見晴らしもいいしね。

背景の撮影

というわけで、やってきました屋上駐車場。
イオンの屋上駐車場

見晴らしがいいね。天気もなんとか大丈夫そうだし。

うん。

それじゃ、撮影しちゃうか。

フェンスの隙間から外を狙って……パチリ

できたか?

うん、これでどう?

屋上からの風景

おぉ、いいんじゃないか。
念のため、あと何枚か撮っておこう。

うん、終わったよ。
ねぇ、とうちゃん

ん?

せっかく来たんだし、何か買ってよー

なぬ!?
ダメダメ!今日は撮影に来たんでしょ

えーー、でも父ちゃん、さっき何か買ってたじゃん!

あれはーー、えーっと…屋上で撮影をさせてもらっておいて
何も買わないのも悪いし……えーと、えぇい!いいから帰るぞ!

ぶーーーー、父ちゃんズルーーーイ!

ウイングマンの撮影

ただいまーー

ぶーーー

なんだ、ロン、まだ機嫌が悪いのか?

だってーー

んーー、仕方がないな、ほら父ちゃんが買ったチョコレート分けてやるから

え!?ほんと!やったーー!

よし、機嫌も直ったところで、今度はウイングマンの撮影だ。

うん、ウイングマンは部屋の中で撮るの?

外でもいいんだけど、今回は照明があった方が都合がいいんだ。

どういうこと?

まぁ、後でわかるよ。

ふーーん

さて、今回撮影に使うのは、このフィギュア

デジラマ合成テクニック

品名
MANGA REALIZATION ウイングマン
発行
バンダイ
価格
4,500円(税別)
  • Amazonで買う
  • 楽天で買う

造形家の竹谷隆之氏が造形監修をしているフィギュアなんだ。竹谷氏独特の肉体表現のディテールが…

ねぇ、とうちゃん

ん?

それ、長くなる?

あ、ごめん。まぁ、とにかく、このフィギュアを使うわけだ。発売は5年前だけど(※2014年時点)、まだネットショップにはちらほらと在庫を見るから、比較的簡単に入手できるんじゃないかな。

(長くならなくてよかった…)

さて、ポドリアルスペースの話に戻ろう。
ポドリアルスペースは、世界が天地さかさまになるんだけれども

うん

それに加えて、色が白黒になるんだ

白黒?

そう。色味がない世界。ただ、戦ってるウイングマンたちだけが色を帯びている状態。

ふーーん

というわけで、今回の背景はグレー系になるから、撮影する際の背景紙もグレーが用意できるといいね。

うん、グレーの紙があったから、これ使うー

さぁ、撮影だけれど、今回ちょっと考えてみたいのが光源なんだ。

こうげん?

そう、光がどちらから当たっているか?の方向のことだね。

ふーん

通常、昼間に外で撮影をした場合、空が明るいから光源は頭上になるよな
外での撮影の場合、光源は頭上

うん、そうだね

だけど、今回は天地が逆さまになっているわけだから……

あ、そうか!
足の下がお空だから、明るくなってるんだ!

そういうこと。

それで、どうするの?

まぁ、ここは単純に足元からライトを当ててみよう

えぇ…と、どうすればいいの?

そうだなぁ、クリップライトを寝かせて、その上に白い紙か何かを敷いて…

うーーん、こんな感じ?

足元に光源をおいての撮影

うん、いいんじゃないか?安定が悪そうだから、チャチャッと撮影しちゃおう。

うん。カメラはどのあたりから撮ればいいの?

背景によって視点が変わるね。
例えば、背景写真の地上と空のバランスで考えてみよう

うん

写真のバランス的に、地上と空が半々くらいの場合は、ウイングマンを正面から撮影したアングルがしっくりきそうだね。

ウイングマンを帳面から撮影

地上のバランスが大きい場合…

地上部分が多い場合

上下をひっくり返すと、天井を見上げて撮影したようなアングルになるから、ウイングマンも下からあおった角度で撮影すると背景になじみそうだね。

下からのあおりで撮影したウイングマンと共に

たしかに

そして、逆に空のバランスが多い場合は、ウイングマンを上から見下ろしたようなアングルが良さそうだ。


上から見下ろすアングル

という感じで視点を考えながら撮ればいいけれど、実際に合成してみて「あれ?」ってことも多いから、なるべくいろんな角度からの撮影をしておくといいよ。

わかったー

完了

背景用画像

ウイングマン

よし、今回は撮影ができたから、このあたりにしておこう。

うん

次回は、今回撮影したウイングマンを切り抜いて背景と合成するぞ。

がんばるよ!

今回の作業はここまでです。2日目に続きます。

  1. 1日目 ~撮影~
  2. 2日目 ~ウイングマンの切り抜きと背景作成~
  3. 3日目 ~関節部の処理~
  4. 4日目 ~色味とシャドウの調整~
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